イジワル彼氏の不器用な素顔




「乃愛、おまえ本当にいいのか?」



「せっかくの大空君のお誘いを断ることはできないでしょ。

それに夕飯代浮いて助かるし」



大空と話してる時の柔らかい雰囲気はなく、俺と話す時のちょっとツンとした態度。



いつもの乃愛だ。



「何よ。迷惑だったら別にいいんだけど」



「誰も迷惑なんて言ってないけど。ただ……」



言いかけて止めてしまった俺を難しい顔をして見てくる。



「一緒に食べたいって素直に言えば、もっと可愛いのになって思っただけ」



「悪かったわね。可愛くなくて」



「もっと可愛くなるって言っただけで、誰も可愛くねぇなんて言ってないだろ」



「無理にフォローしてもらわなくて結構です。

叶真の周りにたくさんいるような可愛い子たちとは大違いですから」



フイッと顔を背けてスタスタと歩いて行く乃愛。