「こーら大空。そんなこと言ったって乃愛にはわかんねぇだろ。
今日の夕飯の話だよ」
大空の頭を軽く撫でながら乃愛に教えてやると、納得したように頭を軽く縦に振った。
「乃愛も買い物?」
「うん。今日はお母さん達遅くなるから、たまにはお弁当買って済まそうかと思って」
偶然会った乃愛と売り場を回りながら尋ねるとそんな答えが返ってくる。
へぇ、弁当とか作るの美味かったしちょっと意外。
惣菜コーナーに来て自分の夕飯を選んでる乃愛を見ていたら、ふと乃愛が視線をあげた。
「なに? じっと見て」
眉間にしわを寄せて俺を見てくる乃愛に返事をしようとしたところで大空が間に入ってくる。
「のあちゃん何してるの?」
「ん? 今日の夜ごはん選んでるの」
「ごはん? のあちゃんも一緒に食べるの?」
予想もしないことを言った大空に俺も乃愛も目を丸くする。

