イジワル彼氏の不器用な素顔




「今日ねー、健太君が大きくなったらカッコよくなりたいって言ってた!

どうやったらカッコよくなれるの?」



「へぇ、そうなんだ」



学校からの帰り道。



今日はバイトが休みだった俺は、学校帰りに大空を幼稚園まで迎えに行った。



その足で夕飯の買い物をしようとスーパーに向かってる途中……なんだけど。



野々村の話が頭からずっと離れなくて、大空の話を聞いていても全然頭に入ってこない。



「ねー! お兄ちゃん! ボクの話聞いて~!」



大空が繋いでいた手を勢いよく引っ張ってきて、その反動で我に返る。



「あ、ごめん大空。健太が何だっけ?」



聞いた途端にピンク色の可愛らしい頬をぷぅっと膨らませる。



あー、ヤバイ……。



大空がこうやって怒る時は、必ず口を利いてもらえなくなる。



そうなると機嫌を直すのは相当時間がかかるんだよ。