「ところでさ、オレずっと不思議に思ってることあるんだけど」
俺の肩に手を回して身を寄せてくる響。
「体重かけんなよ。重い」
「ごめんごめん。なぁ、乃愛ちゃんっていつからイケメン嫌いなの?」
思いもしなかったことを尋ねられて、一瞬だけ思考が停止した。
そういえば、アイツがどうしてイケメン嫌いなのかって、あんまり気にしたことなかったな。
ただ単にイケメンが嫌いってだけかと思い込んでだけど、言われてみれば他に理由があるのか?
響からの疑問で俺も段々とその理由が気になってくる。
「え、まさか叶真……自分の彼女のことなのに気にならなかったの?」
予想外の顔を響にされて、目を逸らした。
「うっせぇな。そんな根掘り葉掘り聞けるかよ」
「へぇ~! 女の子と付き合った経験は豊富なのに、本命の子のことになると意外と奥手?」
そういうんじゃない。
ただ、初めて本気になったヤツだから、大事にしたいだけだ。

