運動会も無事に終わり、買い物してから帰ると言っていた叶真のお父さんとは途中で別れた。
大空君は疲れたようで帰りながら眠ってしまった。
そんな大空君を背中におんぶしてあたしの隣を歩く叶真。
大空君にとっては、本当にいいお兄ちゃんなんだな。
「乃愛、大空のために弁当作ってきてくれてありがとうな」
「あたしの貴重な休みを台無しにしてくれたんだから、心から感謝してよね」
なんか素直にお礼を言ってくる叶真はやっぱり慣れなくて、ついいつもの自分が出てしまう。
「マジで悪いと思ってるって。
大空があんなに喜んでるところは本当に久しぶりでさ。
よっぽど乃愛が作ってくれた弁当が嬉しかったんだろうな」
叶真の言葉に嬉しそうにお弁当を眺めていた大空君の姿を思い出す。
「おまえがいてくれてよかったよ」
夕日を浴びて笑った叶真に一瞬で胸が高鳴る。
不意打ちでそんなふうに笑わないでよ。

