それに、擦りむいた膝も手当てしてくれて。
「ほんと、よくわかんない奴」
お母さんにも手伝ってもらって何とか出来上がったお弁当を持って急いで家を出る。
叶真に指定された場所は、大空君の通ってる幼稚園。
叶真の意外な素顔を知った場所でもある。
家からは歩いて15分くらいのところにあって、走ってきたから意外と早く着いた。
幼稚園の中に入ると、運動会を見に来てる父兄さん達がいっぱいいて叶真がどこにいるのかわからなかった。
人の間から見えたのは、園児達が一生懸命走る姿。
今の種目はかけっこなのかと思いながら、叶真の姿を探す。
すると、最前列でビデオカメラを片手にしてる目立つ人を見つけた。
こんなに人がいるのにすぐに見つけられるって、どこにいても目立つ叶真の容姿にこの時ばかりは感謝する。
「大空ー! 頑張れよー!!」
次に走るのは大空君らしく、応援に夢中になってる叶真の隣へ行く。

