イジワル彼氏の不器用な素顔




「乃愛に弁当を作ってほしいって頼んだのは俺だから、文句あんなら直接俺に言えよ。

陰で乃愛にちょっかい出されるのはハッキリ言って迷惑」



謝る気を微塵も見せない4人を見回すと、鞄を手に取り教室のドアへと向かう。



「ま、待ってよ! 叶真……今回のことは悪かったって思ってる。

だけど、あたしだって叶真のことずっと好きだったの。

叶真が誰かひとりの女の子を選ぶなんてそんな」



「何? 似合わない? それとも俺らしくない?

そんなのはおまえ達に関係ない話だろ?

俺が誰を選んで好きになって付き合おうと決めるのは俺だ」



俺を外見だけでしか見てない女なんて興味ない。



俺が本気で好きって思うのも、俺のことを本気で好きになってほしいって思ってるのも



たったひとり。



乃愛だけだから。



後ろで友菜が泣き崩れた気配がしたけど、自分の気持ちをハッキリ伝えた俺は構わず教室をあとにした。