「ねぇ、舞花。私と委員交代しない?」
上島先生が話だす前に舞花に早口で交渉する。
「え?!なんで…」
「舞花はせいと同じ方がいいでしょ?代わろうよ!」
舞花はポッと顔を赤くさせるとうーんとモジモジしだした。
「でも、決まった事を変えちゃうのはよくないと思うし」
「大丈夫だって!交代くらいなんでもないよ」
お願いだから舞花早くいいよって言って〜〜!
「う〜ん…先生がいいって言うなら代わりたいな?」
舞花は照れ臭そうになぜか疑問系でそう言った。
でも、これで私はせいと一緒に委員をやらなくてすむんだ。
でも…私どうしてこんなにせいを避けてるみたいな事してんだろ。
怒ってるからなんだけど。
ここまでするほど私せいと委員やりたくないのかな。
自分の胸に手を当てて考える。
幼馴染なんだから喧嘩だってあったしそれでも一緒にいたのに…。
「なな?どうしたの?」
舞花の声に我に帰ると、舞花が微笑みながら首を傾げていた。
「いや、なんでも」
舞花とせいが恋人になったら、私と結人は2人から離れなきゃいけないのかな?
でも、そこまでしなきゃいけないわけでもないんじゃ…。
幼馴染の恋って、なんだか難しい。

