せいはまっすぐそう伝えてくると、ドアから離れて私に近づいてきた。




「え…」





私の真正面まで来て私はせいを見上げるようになった。




「なな、やっぱり俺はお前が好き。多分…この先もずっと」




せいは視線を落とすとそっと私の両手を掴んできた。




わ、私はどうすればいいんだろう。



ドキドキと心臓離れてさらに速く脈を打つ。




「なな、俺と付き合ってくれませんか?」





せいは、私の目から視線をそらすことなくそう言った。





「私…ずっと舞花のこと応援してた」


「うん、知ってるけど「でも!」




せいの言葉を遮って私は自分の思いを伝える。




「でも、いつの間にかせいは私の中で凄く特別になっていて幼馴染だけどそれだけじゃおさまらないくらいの感情があって」




だから、つまりね






「せいが好き」




やっと言えた。