「結人といてもななは幸せになんかなれねーよ」
「なっ、なんでそんな事言うの?」
私が怒ってそんな事言ったと思ったのか、せいはバツが悪そうに視線をそらした。
「あ、怒ってるんじゃなくてただ疑問なだけ!」
慌ててそう言うと、せいはまた視線を戻してきた。
その目は部屋の光でキラキラと光り揺れている。
せいは瞳が綺麗だ。
せいの瞳が私は好きー
これは小さい頃からずっと思ってる。
せいほど綺麗な瞳を見たことがない。
だから、見つめられると吸い込まれそうになる。
ドキドキと鼓動も速くなる。
「なな、結人とは別れろ」
「だから、なんで?」
今度は命令口調でせいは別れろって言ってくる。
理由は言わないくせに、そればっかり。

