まるで天使の羽根みたい。

そんな乙女ちっくなことをユーシアは思った。
冬を間近に控えた空を彩る雲にユーシアは
色んな妄想を加える。

だって彼女にはそれしか
できることがないから。

鳥籠とよばれる真っ白な壁に囲まれた施設。それがユーシアの家で

そしてそこから出ることは
一生許されないのだった。