大切なものができたあの日

「大丈夫?カットされたのはさ、辛かったよね。あんなに頑張ってたのに。
私も雫も、一年のときは、いっぱいカットされたからね。大丈夫だよ。」

「ほらもう泣かない!ほんとにもー。世話の焼ける後輩ね。」

雫先輩は、あたしの、泣いたぐちゃぐちゃなかおを、ハンカチで拭いてくれた。

雅先輩は、頭をよしよし撫でてくれた。