弟さんは鍛冶屋で、その魔鏡を調べたいんだって。



でも、お父さんはダンジョン攻略は止めてしまったから、代わりに私がやってる。



もう1週間ほど家に帰ってない。



「さて、そろそろ行こう」



両手で扉を開ける。



…いや、そうしようとしたんだ。



「おい」



突然、後ろから声がし、驚いて扉から手を離した。



振り向くと、そこには_



「あ、アレンくん?!」



紅色の髪に金色の瞳の彼、サツキ・アレンくんがいた。



「お前、エマ・ブラウン…?」



首をかしげるアレンくん。



アレンくんとは、学校が同じ。