あなたって本当に芸能人なんですか?

「ど、どどどどうしよう。りっちゃん!来ちゃうよ!カナトくんが!あああ」

「落ち着いて、小花ちゃん。大丈夫だから」

大いに動揺する小花ちゃんを宥めつつ、もう約5メートルといったところにいるアイドル様を見やる。

さっきまで結構離れていたからよく見えなかったけど、近づくにつれ華やかさが増していくな、と思った。

遠目から見てもそのご尊顔は整っているのが解ってはいたけど、さすが芸能人といったところか、オーラというか雰囲気というか、纏っているものが他の人とは違うのがよく理解できる。


そして背後に回った小花ちゃんの震えがとても気になる私。

大丈夫?と声をかけても無言で返ってくる。

本当に大丈夫か…と背後を振り返ろうとしたところで、



「あれ、君たちもしかして、カナトのファンの子かな?」


そう声をかけられた。