ユースホステル、年齢問わず、少し英会話できる方、経験者優遇。
しかも3人。これならなんとか行けそうだ。8t免許もある。
コペンでの経験もある。面接は大いに盛り上がりました。

採用を確信して次の座談会に体験発表が決まりました。ところが
1週間後、不採用の手紙。「間もなく題目100万遍、嫁さんは
早々と職が見つかりましたが私はまだまだ見つかりません。次の
座談会(6月)までにはかならずみつけまーす!」になりました。

職安では人材センターを紹介されました。自分の
特技や資格、趣味、希望時間などを細かく登録しておきますとセンター
から随時連絡が入ります。保険もついています。ところがなかなか
仕事がありません。座談会から1週間後、人材センターに登録を済ませ
た帰り道、突然携帯に電話がかかってきました。「ムラオカ?」

「もしもし松村さんですか?ムラオカです。その昔アルバイトで糸鋸を
教わったムラオカです」
「ああ、ムラオカ君、ロックバンドやってた」
「そうです。松村さん、今何してはります?」
「ハローワークで仕事探してるんやけどなかなか・・・」
「ああよかった。ぜひうちの木工所手伝いに来てください。お金は
いくらでも出します。できるだけ早く。お願いできませんか?」
「ちょちょちょっとまて。なんでやねん?」

「3年前に友人のデザイナーと協力して結婚式場の内装パネルを制作
したところ反響がすごく、昨年広島の高級ホテルの式場の契約がまとまり、
デザイン、パネル設計図ができてみると、45cmx45cmx1cmの
檜集成材を約1000枚この2か月で切らねばならぬということになり、
そこで思い出したのが今年の年賀状でした!」

「なるほど、そういうこと」
「そう言うことです」
「わかった、この連休は?」
「やってます」
「よし、嫁はん連れて明日行くわ。工場はどこ?」
「できたばかりのトンネルの手前の信号を左折したところです!」
と言うわけで、ほんまかいなと思いつつ、