あなたが私にキスをした。


「え、何この作品?作りかけかしら」

「作品名を見てみなよ。“The angel born from ice”『氷から生まれた天使』だから、あえてそのままの氷を残しているんじゃない?」

「なるほど~、たしかにそんな感じ!今にもここから飛び出しそうな感じでロマンティックだよねえ!」




“The angel born from ice”




そこにいたのは、羽の生えた天使。

しかし、その膝元は泡のようになり、さらにその下は何の加工もないただの氷のまま。

氷の中から、まさに今、ひとつの作品が生まれようとする、その感動的な一瞬。





「・・・ははっ・・・」





これは、ボクには作れない。