「あんたが今、氷に戻ろうとしているのは、その『愛』が終わろうとしているからだろう」
「トキワは、もう、レイカさんを愛していない…?」
「きっと、別の誰かを愛してしまったんだね」
ドーラがにやりと笑っていった。
「べつの、だれか…?」
「もうわかっているんだろう」
ドーラが人差し指をゆっくりと、私に向けた。
「あんただよ」
私の運命は最初から2つに決まっていた。
あなたの愛をあきらめて、ひそかに生き続けるか。
あなたの愛を受け入れて、氷に戻るか。
どちらにしても、残酷な運命しか与えられていなかったんだ――…。
