あなたが私にキスをした。


『・・・トーコ』



あなたが初めてその名前をよんでくれたとき、本当に嬉しかった。




『わたしこの前まで氷だったのにね。それなのにどうして今は寒いなんて思うんだろう』

『・・・それはきっと、あたたかさを知ったからだよ』




あたたかさを教えてくれたのは、他でもない・・・トキワだよ。




『いなく、ならないで』




あなたは切ない顔で、よく私そう言ってくれたね。

でも、ごめんね。

やっぱりそれは、無理だったみたい。





『トーコはとてもきれいだよ。そして、僕の天使だ』




ありがとう。

その言葉だけで、わたしはもう、何もいらないよ。






…なんて、嘘。