今日も夢を見る
懐かしい夢。

それは戻りたいと願った過去の夢。
忘れることのできない現実。





あれは、そう5年ほど前の話だ。

少し古びた校舎裏、私と彼の隠れ家。
私、夕凪 千里は小学五年生の時
近所に住んでいた男の子。
海藤 春人が好きだった。



私は今日もあの隠れ家に一人でいる。
独り。


もう存在しないあの隠れ家。




私には後悔だけが残ってる。