綺麗な花には棘がある。

「大丈夫?朝の…。」






昼休みに後ろの席の静ちゃんが小声で言った。
きっと斜め前の春人に聞こえないようにするためだろう。

私は心配そうな顔をした静ちゃんに笑顔で大丈夫!と言った。



頭のなかはグルグルしてて何も処理できてないけど
でもこれを誰かに相談する勇気もなくて
私はその日から少しずつ春人と距離を取るようになった。