疲れ果てた澤田はおれのベッドで
スースーと吐息を立てて寝ていた。
その間に母ちゃんに澤田が来てると
メールを送る。
「んん…かいくんの匂い…」
眠い目をこすって布団に抱きつく。
「タバコくさくね?この部屋も」
ふふと笑う澤田を見て
そーいや澤田って、両親共にいないのか
「澤田さ…澤田の親ってどんな人だった?」
「覚えて…ない…」
「そっか…俺も親父のこと覚えてないってゆーか、知らねんだけど気づいたら母ちゃんと二人だったから…それでも楽しかったけど…よそんちとチゲーて結構ガキの頃でも分かるだ。」
「………」
「髪も…目の色もちげーしさ…」
聞いたら母ちゃんは答えてくれるのか…
母ちゃんが愛した人はどんな人なのか…
「気になんね?!あのばばあがどんなやつが好きなのかさー!」
笑い飛ばして澤田に言うと
スースーとまた寝ていた。
…おやすみ。
