1時間。



ふと彼の方を向くと、坂上くんもあたしを見ていた。

あたしは慌てて目をそらす。


「いいね。綺麗だね」


坂上くんが呟くようにそう言ったのを、あたしの耳はしっかり聞き取った。

何も聞こえてないふりをして、あたしはしっかりその言葉を聞いていた。