クロさんの手を握り締め 置いていかないで そう呟きながら私は泣いていました。 どのくらい時間がたったでしょうか 外がうっすらと明るくなっていたのを覚えています。 微かにクロさんの手が動きました。 『クロさん!!』 名前を呼ぶとまた微かに手が動きます。 それを見ていたクロさんの母親はナースコールを押しました。 もしかしたら大丈夫かもと安心したのも束の間で看護師さんやお医者さんが来る前に部屋には嫌な音が鳴り響きました。