「ひかり〜、紅生姜ぐらい食べなよ。食べれないんだったら、なんで毎度A定食にするん?」


「この牛丼とお味噌汁とちょこっとキュウリの浅漬けがあるのがやめられない。
もう、牛丼美味しいのになんで紅生姜のってるんだろ。愛ちゃん、これあげるよ。ここが赤くなるのも嫌なんだけどなあ。」


「いらんわ〜。オムライスの上にのせるなあ!」


「うるさいよ!ひかりも愛も。そんな大きな声出すと目立つ!」


「ちーちゃんの方が声大きいよね〜、ね〜智ちゃん。」


「ふふふ。というか、女子だけのグループって私達だけだから、もう目立ってるよ。他はカップルか男女混合かだし。」



「もう、恋の季節?最近、女の子達だけで歩いてるの見たことないよ。」



「仕方ないよ、ひかり。この学校、男女の比率が8:2だもん。ほとんどの女の子に彼氏いてるよ。」



「ぐさっ、ぐさぐさ。智ちゃん、私独り身なんですけど。」



「ひかりは選り好みし過ぎなんだよ〜。クラスの松下に先週告られてたやん。背も高くて顔も悪くないし、なんで断ったのさ〜。」



「ちーちゃん、私は好きになった人と付き合いたいの!」



「夢見る夢子ちゃんだ〜。まだ王子様がやってくると思ってるん?ひかりだけやで〜、彼氏おらんの。もう夏休みなってしまうで。」



「愛ちゃん、ひどい〜!夢子じゃないもん!愛ちゃんもちーちゃんも智ちゃんも高校のときからの彼氏がいるもんな〜。もう、羨まし過ぎるよ。」