足音の正体はきれいな黒髪が印象的の若い男性だった。

結構整った顔立ちをしている。

「あれ…あんな所にイケメンが見える……とうとう幻覚まで!?」

私がそう言うと男性は一瞬驚いた表情をしたがすぐに笑って私に話しかけてきた。

「幻覚じゃないよ?後、イケメンって言ってくれてありがとう」

そう言って照れ笑いをする男性を見て、私はドキドキしながらも冷静な表情を保った。

「あの…ここって何処ですか?」

私は思い切って疑問に思ったことを聞いてみた。

イケメンと話すと体力いるね。うん。

「え?あぁ…''天国''だよ。後、言い忘れてたけど俺はきみの教育係に任命されたんだ。よろしくね?」

え?教育係?
てか、やっぱり天国なんだね…
私…死んじゃってたんだ。

「あの…話が掴めないんですが……教育係って何ですか?」

「そっか。来たばっかだもんね!分からないよね〜!ごめんね。教育係ってのは新しく入ってきた天使に色々教える係だよ」

うーん…天使って仕事があるのかな?
あ!恋のキューピッド的な!?

「あ!自己紹介がまだだったね…俺は想太。君は?」

私…私の名前は………