「ねぇ、相沢くんの好きな子ってどんな子?」
名前は怖くて聞けない。これくらいなら聞いても許されるはずだ。
「俺の好きな子?教えてほしい?」
ズキズキと痛む胸を押さえながらコクリと頷く。
「一年生の春、その子がひとりで一生懸命部活動に取り組んでいるとこ見ちゃってさ、一目惚れしちゃったんだ。」
部活動、か……きっと運動部の子なんだろうな。
相沢くんの興味あることは運動ってまえ言ってたから。
「それからその子のこと目で追うようになってわかったんだ。
その子はすげぇ頑張り屋さんで好きなものに一途ってこと。」
相沢くんはにこやかに話してくれる。
それが逆に辛かったりもする。

