「ごめん。俺好きな子がいるんだ。」
その瞬間、女の子は走って逃げていった。
私は、その場から動けずにいた。
好きな子いるんだ……
ズキズキと胸が痛む。
「あれ、神崎じゃん。」
相沢くんと目が合ってしまった。
「あ……えっと、ごめん、聞こえちゃった。」
笑顔を作る。
相沢くんに弱みを見せたくないから。
「……そうか、俺に好きな子いるってとこも聞いてたよな……」
ズキン。
「う、うん……応援するよ。」
思ってもいないことを口に出す。
すると相沢くんは一瞬だけ表情を曇らせた。
「…そうか、ありがとな。」
切なげに微笑む相沢くん。
切なくなるくらい好きなんだよね……

