「顎を引いて目線をあげるだけ。」 やってみる。 これが、可愛い仕草? 「そうそう、上手。相沢、心臓バックバクになるでしょうね。」 嬉しそうに言うりりちゃん。 「もし、そうならなかったら…?」 「それは脈なしね。でも相沢に限りないと思うわ。好きな子の上目遣いなんて最強だもん。」 りりちゃんはなぜかひとり興奮している。 とりあえずこの上目遣い、をやれば相沢くん少しはドキドキしてくれるのかな? だったらやってみてもいいかも。 そう思った。