「本当だよな、これから本当に何かあったら他の男……いや、俺に頼め。快く引き受けた後、なにかしてもらうから。」 え、なにそれ。 思わず吹き出すと相沢くんも笑った。 「相沢くんって音楽嫌いなくせに優しいよね。」 私がそう言うと相沢くんは苦笑する。 「優しさに音楽が嫌いとか関係ねぇだろうが。あと俺は優しくねぇぞ。」 いやいやいや、優しいじゃん。持ってくれたし。 「優しいよ、相沢くんは。」 そう言うと相沢くんは私の腕を掴んだ。