俺たちが出たコンテストの賞は、 努力賞は人数特に決まっておらず、優秀賞は4人、最優秀賞は1人しか取れない。 だから俺は堂々たる1位だった。 憧れの兄貴を追い抜いたことが嬉しかった、1位だったことが嬉しかった。 それからはもうそのままだった。 兄貴は優秀賞で俺は最優秀賞。 ピアノをやめるまで、最後のコンテストまでずっとその状態だったのだ。