「先輩、俺は一度音楽を捨てたんです。そんな俺に音楽をやる資格はないですよ。」 相沢くんがそう微笑むと亜美先輩はついに涙をこぼした。 「奏多くんは何も悪くないじゃんか…っ…」 付き合っていた頃呼んでいたのだろう名前。 それが無意識に出てしまったらしく、泣いている亜美先輩は気づいていなかった。 だけど……明らかに相沢くんは動揺していて。 相沢くんの好きな人って亜美先輩? 今こんなこと考えてる暇はないのにそっちが気になってしまう。