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そうして昼休み
俺が裕也を連れて保健室の前まで行くと、中から何やら声が聞こえてきた。
?
…誰かいるのかな…
「一輝、入らないの?」
「…いや、ちょっと…」
俺がそう言いかけたとき、
「全く…何をやってるの!!プロ意識が足りないんじゃないの!?」
そんな怒鳴り声が聞こえてきて思わず驚いた俺は、ドアの隙間からそっと中を覗き込んだ。
なんだ…?
目に入ったのは、ベットから体を起こしている麻結ちゃんと
その横で腕を組みながら立っている眼鏡をかけたスーツ姿の女の人だった。
「今日もレッスンが入ってるのよ?!どうする気なの?!」
「…すみません…。…でも…!」
「でも?でもって何なの?予定を狂わせてそんな言い方は無いんじゃないの?!」
「…はい…」
今にも消え入りそうな麻結ちゃんの声。
その弱々しい声を聞いたとき、もどかしさに似た憤りを覚えた。
…話の内容から思うに、あの女の人は麻結ちゃんのマネージャーかな?
…それにしてはマネージャーらしくないっていうか何ていうか…
単刀直入に言うと、「ひどい」の一言だ。


