きみはアイドル




ん?でも…ちょっと待てよ。



俺は小さな違和感に気付いた。


それは…




「なぁ…麻結ちゃんの顔色…ちょっと悪くない?」



「え?」



俺が言うと、裕也もまだ練習試合中の麻結ちゃんに視線を向けた。



「…そう?普通じゃない?第一、体調が悪かったらあんなに動けないよ。」



「それもそうか…」




と思ったものの、やっぱり何かが引っかかっている。



確かに…裕也の言う通りかなり動いているし、表情も普段と変わらず明るいように見える。


けど…顔色が明らかに悪そうなんだよな…



すると、練習試合が終わったらしく麻結ちゃんがコートを出るのが見えた。




…やっぱりちょっと足元がふらついている…



大丈夫かな…




って……
いや、大丈夫じゃないだろ…!みんな気付いてないみたいだし…


「ごめん…ちょっと行ってくる!」




「え…一輝?!って、どこ行くの?!」



驚く裕也をよそに、俺は麻結ちゃんがいる方へと歩き出した。