「あ…じゃあ僕ここで降りるね。…本当、今日はありがとう。麻結がいてくれて助かった!」




にこりと笑顔で僕が言うと、



「ううん。私は何もしてないよ。…頑張ってね!」



麻結も笑顔で返してくれる。



麻結といる時間がすごく幸せで
ずっと、このまま続けばいいのにって正直思ってしまう。



そんな気持ちを堪えて電車を降りると
ドアが閉まるアナウンスが流れた。




「一輝くん!またね!」


「うん!またね…!」



僕が言い終わると同時にドアが閉まり、乗っていた電車が発車する。




……また…か。




きっと…会える、よね…?




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それからの俺は
ダンスも歌も演技も…今まで以上に頑張った。



また麻結に会うため…それに、麻結に追いつける存在になるために。


そしてーーーーー