彼との出会い  美羅維side


彼との出会いは小学校4年生の宿泊学習の時――。


「お腹空いたねー」



「ねぇー!!早く御飯、食べたいねぇー!!」



食堂の前で班員とぺちゃくちゃと話していた。



左隣の班員とも会話が弾み、皆でワイワイ話していた。



「オリエンテーション、ちょー楽しかったよねっ!!」



「もう汗だっくだくになったけどねぇ〜」



「あたしらの班なんて道に迷っちゃってさ〜」



「それは災難だったねー」



キャッキャとはしゃいでいると右隣の男子が口を開いた。