「えー。今回のテスト、このクラスで学年一位が二人。
滝と飯山だ。はい拍手ー」
ぱちぱちぱち
みんなが…認めてくれてるんだ。
中学の時は担任が私の成績を言ってもみんなは
"地味メガネだから当然"なんて言ってた。
だから、こんなに勉強を頑張ってよかったって思ったのは初めてだった。
「この学年は優秀だなー。
今回のテストは同率一位が三人もいたらしいぞー。」
え…もう一人いるの?
「俺ら以外に誰なんだろねー?」
「気になる…」
「俺も!」
一位が三人もいる高校ってすごい。
でもここは進学校だから…普通のことなのかな?
私はもう一人の一位の人が気になって仕方なかった。
だけど…すぐに会えるなんて知りもしなかったけどね…
あんな形で、ね。


