すると、大きな背中が…私の前に。


あれ…?この背中…


「あ、後ろ飯山さんなんだ!」


「た、滝くん…」


滝くんが目の前にいる。


奈子ちゃんのことで頭がいっぱいだった私は、滝くんの席の場所までは気にしていなかった。


というより、同じ教室にいるだけで私は満足していた。


前に比べたら…距離も近くなれたから…。