「前の屋上で言ったこと覚えてる?」



「努力を証明したいってやつ?」


「そうそう、証明は私そのものって思うんだー。
おかしいって自分でも思うけどね!」



「おかしくないよ!俺もそう思う。
だけど、飯山さん。
この世界には証明みたいに完璧じゃない事も…
起きるって俺は思うんだ。」



「滝くん…?」


「あっ、ごめん!気にしないで!
さっ、次英語教えてくれない?
ここの問題が…」


「あっ、うん!ここはね…」


一瞬…滝くんの暗い顔が見えた気がしたんだけど…


気のせいかな?


滝くんは、"王子様"だもん。


何でもパーフェクトにこなして、友達も多いし悩みなんて…きっと無いと思う。


私みたいな…人じゃないもんね…