「今日の放課後、屋上に来て。」 滝くんと私の距離がすごく近くなって、 ふわっと滝くんの黒髪がわたしの頬に触れる。 一瞬何が起こったかわからなくなって、頭の中は大パニック。 滝くんが…私の耳元でつぶやいていた。 「え…??」 私の返事も聞かずに前を向いて続きの委員を決めだした滝くん。 屋上…って、 もしかして…私のこと気づいてくれたのかな? 滝くんに少し近づけたの…かな? なんて、考えてた私。 だけど、滝くんがあんなことを考えているなんて… 今の私が知るはずもなかった。