「明日で卒業だね。」 って。 その一言で、私の脳裏に中学3年間の思い出がよぎった。 辛くない、辛くないと言っていたけど…本当は明るくはしゃぎたかった。 もっと女の子らしい可愛いこととか、 オシャレだってしたかった。 人見知りだけど、一人くらい友達がほしかった。 そんな友達もいないから勉強に逃げるしかなくて、 でもその理由を認めたくなくて… ただ勉強が好きだからと言っていた私。 自分に素直になれなかった私。 気づいたら私の頬にはあったかいものが零れ落ちていた。