私は初めて自分のしていた事の意味を知って…後悔した。
一人の人をこんなにも変えてしまったんだって。
だから…高校はこっちに戻れるように親を説得した。
私もある程度の頭があったから、常に上位という条件でこっちに戻ってきた。
まさか…同じ高校だとは思わなかったけどね…。
ちーちゃんに会った時…私は謝ろうとしたんだ。
だけど…出会ってしまったんだ、あの人に。
入学式の代表挨拶。
風になびく黒髪がキラキラしていて、
こんなに完璧なのかってくらいの顔。
私の心を一瞬で奪った声。
女の子たちの噂で"王子様"って言われてたのを聞いた。
その言葉通りだと思った。


