「滝くんが…好きでした。」 思い出すのは、綺麗な思い出ばかり。 楽しかった事ばかり。 目の前の滝くんの姿はぼやけでしまって見えない。 「飯山さんの気持ちは嬉しいよ。」 「うん…」 「ありがとう。 だけど、ごめんね。」 そう言って滝くんは屋上を出て行く。 滝くんのうしろ姿を見るのはもう何回目なんだろう。