「数学教えてくれて、
本当にわかりやすかったよ。」
「飯山さんの英語のほうがわかりやすかった!」
「滝くんに言ってもらったら嬉しいな。
"答えがない思い"って言ったの…覚えてる?」
「覚えてるよ。」
「今なら…わかる気がするよ。」
「うん…俺も。」
「私が過呼吸になったとき。
一生懸命、応急処置してくれたよね。」
「うん。」
「あの時は滝くんがいてくれて…
本当に良かったよ。」
「ほんとによかった。」
もう…ダメだ…
「屋上の…初めての告白から、
私はずっとずっと…」
目頭が熱い。
笑顔で終わりたいのに、
笑顔の私を滝くんに見てもらいたいのに…
この目はほんっとにポンコツだよ…
溢れてきた…涙。


