「高校に入っておんなじクラスになって、
毎日が楽しかった。」
「うん。」
「副委員長に指名してくれたときは、
本当に嬉しかったよ。」
「俺…迷惑かなって思ってたんだ。」
「んーん、
滝くんとの共通点が増えて嬉しかったよ!」
「そっか。」
「下駄箱で待っててくれたとき、
二人で帰った帰り道はいい思い出だよ。」
「女の子一人じゃ危ないから。」
「ほんと、"王子様"だからね滝くんは!」
思い出す記憶。
ダメ…泣いちゃダメ…
「滝くんのお家はおっきすぎてびっくりしたよ!」
「それ、よくゆわれる!」
そう言って笑い合う私と滝くん…
時間が…あの時に戻っていく。


