目を覚ますと保健室だった。


そして、私の枕元で眠っている滝くん。


暖かいと思っていた手には…滝くんの手。


ふと時計を見ると、お昼休みに倒れたから…それから2時間もたっていた。


「飯山さん…?」


ぱっと握られた手は離れる。


少し…寂しい。



「滝くん!ほんとにごめんね…」


だけど滝くんに授業をサボらせた罪悪感。


私ほんとに…迷惑かけてばっかり。


「俺は飯山さんに"ごめん"じゃないほうを言ってほしいなー?」


ニコーって笑う滝くんは…どこまで優しいんだろう。


「ありがとう!」


そう言うと滝くんは、微笑んでくれた。


私は…この笑顔が一番好き。