「ずっと……。側にいて見ててやるよ」



 離れていた距離を縮め、俺は七歌を後ろから抱きしながら言った。




「だから、七歌も俺の側から離れんじゃねぇぞ」



 どうしてこんなに恥ずかしいセリフがつらつら出てきたのか自分でも分からない。



 でも、今まで過ごしてきた時間がこれからもずっと続いてほしいと願うから。



 幼なじみとしてだけでなく、恋人として思い出を刻んでいきたいと思っているから……。




「蓮。……大好きっ」



「ふっ。俺も」



 そう言って俺たちはキラキラと輝いている花火をずっと見ていたんだ。



 七歌をギュッと抱きしめながら……。





                  *end*