小さな恋の物語 *短編集*

 びっくりして固まってしまった私。



 もともとそんなに積極的な方じゃないから、初対面の人とのコミュニケーションは上手くとれない。



 だから今もどうしたらいいのか分からないよ……。




 と、そんな私に気づいたのか彼は私にふんわりと微笑みかけながら口を開いた。




「ここ、キレイですね」



「…………えっ?」




「桜」



「桜……。あっ!」