小さな恋の物語 *短編集*

「タツ!!」



 ちょうどフリーになっていたタツに仲間がパスを出す。



 そしてそのままタツはディフェンスを交わしドリブルシュートを決めた。




「「「タツ、ナイッシュー!!」」」



 タツがシュートを決めた瞬間、ものすごく会場がざわめいた。




 ──残り2分、1点差



 次の相手校をカットして俺たちボールにしなくては負けが決まる……。



「ここは絶対に止めるぞ!!」



「「「おー!!」」」