「はぁー。

 告白するって決めたけど、やっぱりなぁ。」


そういって、重たい足を動かしながら

廊下を歩いていた。



「げんちゃん。明日会える?」


「たぶん会えるよ。」



え?これって先生と保健室の先生の声。

やっぱり付き合ってるのかな。



「ヤバい。もう泣かないって決めたのにな。

 こんなんで告白できるかな。」



あっ。一時間目英語だ。

でもこんな目で出るのは嫌だしな。


そして私は教室に向かっていた足を

屋上に変えた。