抱きしめた身体は暖かくて。 愛おしくて。 「広間に戻ろう。皆が待っている」 「うん。ケーキ、食べてくれる?」 「ああ。その後、お前も食べる」 俺の言葉に、顔を真っ赤にさせるユキにチュッと触れるだけのキスを落とす。 俺の胸に顔をうずめ恥ずかしがっているユキをもう一度ギュッと抱きしめた。 「レオがヤキモチ焼いてくれて嬉しい」 ヤキモチか。 「もうこんな思いは、こりごりだ」 お前といると、俺らしくない俺になる。 それが幸せなことなのだと気付いた。